「feeling」



流れる血
弱くなる鼓動
冷たくなる身体





薄れゆく視界の中
瞼に焼き付いたのは


空になる身体の中に
残るものは


月夜に佇むその姿と

この胸を貫いた手の温もり

そして耳朶をくすぐる低い囁き





恐怖や
悲しみや
後悔が満ちる中の
片隅に降りた貴方の感覚に身を寄せて、





そうして僕は、瞳を閉じる。







すると何故だろう
不思議と心は安らかだった。






*終*
56〜57夜あたりのアレン視点。
敵だけど恋人、ううん複雑だ(一部妄想)
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