「いつまでそうしてるつもりだ」



「ん…ーもう少し」



先刻からそのやり取りばかりが続く。
我の髪を梳く指、
我を見返す眼、
他には何をするでもない、只他愛のないじゃれ合い。



「いい加減放さぬか」



「だってよー元就が可愛いすぎんのがいけねぇんだよ」



「ふん、理由になっておらぬわ馬鹿者…」



全く脈絡のない会話。
馬鹿馬鹿しいほどに無駄な時間。


だけどその手を払う気はしない、目を逸らす気もない、




そんな自分自身もまた、
途方もなく馬鹿馬鹿しいのだ。








web拍手用に使ってた話です。
いちゃこらしてるチカナリもいいなぁと思った時のブツです(笑)

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