今夜もまた、腹の上の衝撃で目を覚ます。
鈍い痛みを抑えながら体を起こすと、
やはりそこにはウォーカーの姿があった。



「またですか…」



同室になってからというもの、
頻繁にベッドから転げ落ちる彼の被害にあっている。
今日のように体の上に落ちて、その痛さに目覚める時もあれば、
目が覚めたら彼の顔が近くにあって驚かされる、
被害の状況は実に多様だ。


それにしても今回のは凄まじい。
腹の痛みにそう思いながら隣のベッドに目をやると、
主のいないベッドがその寝相の悪さを物語っていた。



「全く…困ったものですね、君は」



そう愚痴を呟いてはみたものの、それ以上の言葉は出てこなかった。




こんなにあどけない寝顔をされれば、
怒るものも怒れない。










web拍手用だったリンアレ話。
リンクは24時間苦労性です(笑)
にしても以前に大分内容かぶった短文を書いてたなーと今更反省してます;

ブラウザバックでお戻りください。