まるで猫のようだと、そう思った。




目が覚めると寄り添う温もりがあることに気づき、
同時に開いた目が肩に埋もれる銀の髪を映す。
首筋に感じる細く柔らかい髪、
それは紛れもなく少年のものだった。


珍しいこともあるものだと、起こさぬように顔を覗き込む。
髪のかかった瞼に、
寝息をたてて上下する肩、
普段は見られない無防備さに、つい顔が緩んだ。



「普段はこんな事しないくせになぁ…」



そう言って一回りも小さな肩を抱く。
手から伝わる温もりを確かめながら、
とりあえずは、もう少しこの状況を堪能しようと再び目を閉じた。







こんな役得は、滅多に味わえるものじゃない。









web拍手用だったリンアレ話。
リンクは24時間苦労性です(笑)
にしても以前に大分内容かぶった短文を書いてたなーと今更反省してます;

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