ソファに寝ていた彼の、その顔を覗き込んだ時だった。



「ちょっと…そういう不意打ちはないんじゃないですか」



寝ていたはずの彼に腕を引かれたかと思うと、
気付いた時は抱き止められるように彼の胸にいた。



「何で?別にいーじゃないの」



「良くありませんよ、狸寝入りなんて反則です」



不意打ちを受けた悔しさに思わず眉をひそめる。
その気配を察してか、大きな掌が宥めるように髪を梳いた。



「悪かったって、機嫌直せよ」



「そう思ってるなら早く離して下さいよ」



「いーやまだ、もうちょっとだけ」



「何なんですか全くもう…」



彼の長い指先が髪に頬に柔らかく触れる。



「…本当に、反則ですよ」



その不思議な心地良さは
彼の不意打ちもつい許せてしまうような気がして、
それが妙に癪だった。











web拍手用だったティキアレ話。
一応現代パロのつもりだったんですがコレじゃあ自分にしかわかりゃしないorz

ブラウザバックでお戻りください。