静寂の中、風が頬を撫でる。



夜明け前の冷ややかな風に目を覚ますと、
傍らにある温もりに気づき身を寄せた。


体を覆うようにして眠る元親、
その横に己の体が寄り添う。
肌の温もりを衣越しに感じると、
また心地よい眠りが奥底から甦った。




伝わる温もりに身を委ねていると、
不思議と冷たい風など気にならず、
今だけはこの男の温もりも厭わしくなくなる。




今年もまた、この季節が訪れたのだと、
再び眠りにつく意識の中で感じていた。









web拍手用の短文でした!
寒い季節だけデレるモトナリの図です。
にしてもこうやって見ると超が付くほど短文ですね(苦笑)

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