「ウォーカー、滴で床が濡れています」



「え…、あぁすいませんリンク」



そう言って振り向く彼には全く反省の色はなく、
気の抜けた謝罪が返ってくる。



「入浴の後は髪を濡らしたままにしない方がいいとあれほど言ってるじゃないですか」



「……リンク、よく口うるさいって言われませんか」



小言とそれをかわす減らず口。
彼を監視するようになってから、それは耐えることがない。



「いいからこれでさっさとその髪を拭いて下さい」



「…はーいわかりましたよ」



「全く…」



今まで思わなかった。
“監視”というものがここまで手のかかるものとは。


傍らでしぶしぶと返事をする彼を横目で見ながら、
今度は声には出さずに、心の中に小言を吐き出した。



君は本当に手がかかる、


そして目の離せない存在だと。








web拍手用に使ってた話です。
リンク=おかんってのは最早公式かと(笑)

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